学習計画を立てるべし!計画は“量”で立てる

PDCAサイクル 学習戦略を立てる

限られた時間を有効活用するためにも、計画的に学習を進めることは、受験勉強において欠かせない戦略の一つです。

ということで、公務員試験独学合格10の心得の七です。公務員試験勉強に限らず、ある到達点に向かって何らかの作業を具体的に進める場合は、原則として「時間」ではなく「量」で計画を立てなければいけません。

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「時間で計画を立てる」のは無意味

時間で計画を立てる」とは、例えば「今日は憲法を2時間学習する」といったような計画の立て方です。

この場合、「①集中して多くの問題を解いた2時間」と、「②難問に苦労して1問しか解けなかった2時間」と、「③ボーッとテキストを眺めて終わった2時間」は、それぞれ内容は異なりますが、時間としては全て同じ2時間です。

①であれば全く問題ありませんが、②や③のようなケースだと、学習が進んでいないのに勉強した気になってしまったり、計画が崩れたことによりやる気を失ったり焦りが生まれたりと、望ましくない状態に陥る危険性があります。これでは計画を立てたことになりません。

「量で計画を立てる」ことのメリット

一方「量で計画を立てる」とは、「一日何章、何テーマ学習する」とか「何ページから何ページまで学習する」といったように、具体的な学習量で計画を立てることです。

 この場合、計画通りに進まないこともありますが、計画内容が具体的である分、遅れている分(進捗状況)を具体的に把握できるし、それゆえ挽回の目安も立てやすく、計画の修正が利きやすいと言えます。

学習効率」の点でも、量で計画するメリットは大きいと言えます。「学習効率」とは、簡単に言えば「限られた時間内にどれだけ多くの知識を吸収することができたか」です。

1日で勉強に充てることのできる時間なんてものはそもそも限られているため、学習量で計画した場合、「計画した量をできるだけ短時間に終えて、1日の総学習量を増やそう」という「学習効率を高めよう」という意識が自然に生まれます。それは集中力を高めるきっかけになり、結果的に学習効率が上がります。

学習意欲を発憤させるための自分へのプレッシャー、すなわち自分に「制約」をかけるという意味で「時間を意識する」ことは極めて重要ですが、受験勉強において結果を決めるのは、「何時間勉強したか」ではなく勉強の結果として「どれだけ知識を身につけたか」です

この点を考慮しても、具体的な作業を進める場合、計画は時間ではなく量で立てるのは当たり前のことなのです。

過去問集は1科目あたり最低3周はすること

また、合格までに必要な学習量は、目安としては1科目あたり問題集(原則として過去問集)3~4周程度と考えていただければいいでしょう。

なお、ここでの「1周」とは、原則として「問題集1冊を最初から最後まで通る」ことを指します。(問題集に入る前に参考書などの導入本を活用する科目については、1周目に限っては「参考書1冊+問題集1冊」で考えます。)

もちろん、5周以上できれば良いに越したことはありませんが、1年計画ならまだしも半年計画だとまず現実的ではないし、1冊の問題集を4周程度終えたらマンネリに陥るリスクがあるので、その場合はもうワンランク上の問題集に移った方が良いでしょう。

とにかく、全科目とも1冊の問題集3周は最低ラインとして、主要科目なら「問題集4周+もう1冊」程度はこなしたいところです。

無理な学習計画を立てるのは禁物

さて、「計画は量で立てる」という、受験勉強における計画作成の極意は解っていただけたと思いますが、ここで注意しておくべきことがあります。

それは、「計画はあくまで目安であって、決して絶対視してはいけないということです。

特に独学で初めて学習する場合、志望試験種に必要な科目を一通り学習し終えるまでは、いったい全部でどれぐらいの学習量になり、どれぐらい時間がかかるのか、正確に把握することは不可能です。

「この量を終えるには概ねこれぐらいの期間を要する」といった程度に、大まかに推測することしかできません。

そもそも、初めて使う参考書を終えるのに、どれぐらい時間がかかるかなんて厳密には分かるはずがないし、一度学習したことのある人でさえ、その日のコンディションにより完璧に計画通りに学習を進めるなんてことはまず不可能です。

学習計画は修正しながら最適化を図ること

計画なんてものは元来いい加減なものである」という事実を忘れてはいけません。それを念頭におきつつも、当然ですが、学習が計画通りに進まないからといって投げ出すのではなく、なるべく計画通りに進むよう努力することが大切です。

よって、初めて学習計画を立てる際は、「あくまで目安として」立てて、計画を進める中で無理を感じるようであれば、「状況に応じて改善してゆく」必要があります。

立てた計画を目安に学習を進めて、予定通りに学習が進んでいるかどうかを常にチェックし、現実とズレが大きいようであれば修正しつつ、少しずつ計画の精度を上げ、「最適化」してゆくしかないのです。

各科目の学習について、最初の1周は苦労すると思いますが、この「計画の最適化」という作業を続けることにより、2周目以降は1周目よりも遥かに効率的な時間の使い方が可能になり、無駄の少ない学習を進めることができるようになるはずです。

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