公務員試験勉強を始めるにあたって、当然ですが、自分が志望する職種の出題科目や配点割合等を把握しなければなりません。
また、併願受験の検討にあたって、第一志望以外の各種公務員試験の出題科目・傾向を知っておく必要もあります。
公務員試験で出題される科目数は膨大です。教養科目、専門科目とも5肢択一式である公務員試験は、よく「科目の多いセンター試験」だと言われますが、科目がすこぶる多いが1科目ごとの出題数が少ないというのも特徴です。
よって公務員試験は浅く広く勉強することが鉄則だと言われ、確かにその通りなのですが、1科目ごとの出題数が少ないと言っても、職種によって比較的出題数が多いもの(教養の数的処理や文章理解、地方公務員上級における専門の法律科目や経済原論など)、また1問や2問といった受験者に対するただの嫌がらせとしか思えないような科目(教養における一般知識)など、程度は様々です。
ほとんどの受験生は併願受験を考えると思われますが、その場合は各種公務員試験に共通する科目を重点的に学習する必要があり、出題数が少なく明らかに時間対効果が悪い科目は積極的に捨てるなどといった戦略も、最終合格には欠かせない要素のひとつです。
ということで、このカテゴリでは、併願が利きやすい国家公務員一般職の行政区分と地方公務員上級の行政事務職、さらには国家公務員専門職の国税専門官と財務専門官を例に、試験概要や科目別出題数、また試験全体のおおまかな流れ等について、公務員試験入門のコンテンツとしてご紹介いたします。