超重要科目は数的処理2科目と経済学、民法

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重要科目の学習 公務員試験を知る

公務員試験における筆記試験対策において最も学習に力を入れるべき重要科目は、教養科目の数的処理(数的推理、判断推理、資料解釈、空間把握など)と、専門科目の経済学民法です。特に国家一般職と地方上級併願受験者は、これらの科目は外すことはできません。

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数的処理は得意科目にするつもりで

まず教養科目の一般知能分野である数的処理は、どの公務員試験種でも全問必須回答であり、40~50問程度の教養試験解答数のうち14~17問程度を占めるという、圧倒的な出題比率を誇ります。その出来によって思いっきり合否を分ける超重要科目です。

個人差はありますが、数的処理は自在に設問が解けるようになるまでに時間がかかる科目です。そして、間を空けてしまうと感覚が鈍りやすい科目でもあります。よって、勉強開始時期は早ければ早い方がいいし、かつ本試験まで毎日演習を続けなければなりません

学習に根気が必要な上に、そもそも数学に拒否反応を示すような方などは勉強する前から抵抗を抱きやすく、数的処理に苦手意識を持つ受験生は非常に多いようですが、数的処理で失敗すると他の科目での挽回は非常に困難となります。いくら数字嫌いの人であっても絶対に捨ててはいけません

はっきり言って、数問ずつしか出題されない一般知識分野を幅広くコツコツ勉強するぐらいなら、数的処理を徹底的に勉強した方が間違いなく効率的です。数的処理を得意とすれば、絶対的なアドバンテージを得ることができます

経済学と民法で4科目分の価値がある

次に専門科目については、一般的に教養科目より配点比率の高い専門科目ですから、全部重要といえば重要なのですが、その中で特に重要なのが経済学民法です。

まず国家一般職では、経済学は「経済学」として出題されるのではなく、「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」の2つの分野に分けてそれぞれ5題ずつ2科目分出題されます。民法も同様に、「総則及び物権」と「債権、親族及び相続」の分野に分けて2科目分、それぞれ5題ずつ出題されます。

国家一般職では、専門科目は16科目中8科目選択解答制ですから、経済学と民法を全範囲学習すれば、それだけで必要選択数の半分である4科目をカバーできることになるのです。もちろんこれらの科目は学習範囲が広いから2科目分出題されるわけですが、1つの科目を学習した結果2科目分の出題に対応できるわけですから、他の科目に比べ「お得感」があります。

さらに経済学については、地方上級試験の専門科目の中で「経済原論」として出題される最も出題数の多い科目であり、回答数40題のうち10問前後も出題されます。経済学科目を選択しないことは20%もの得点力を放棄することと同義であり、経済学を捨てると戦略上極めて不利となります。

室長
室長

たまに「本試験まで時間がないので経済学は捨てることを決意したのですが・・・」みたいな前置きで勉強法や試験対策について質問をいただくケースがありますが、その際は笑顔で「もう一年がんばりましょう!」と力強くアドバイスさせていただかざるをえません。国家一般職・地方上級志望者に対して、経済学を捨てる前提でのアドバイスは難易度が高過ぎます。

一方、民法についても、行政法と並び法律系科目の中で最も出題数の多い(4問~10問程度)部類に入る科目です。

要するに、国家一般職・地方上級併願受験生にとって、経済学と民法は必修科目です。捨てると大変なことになります。ところが、こんなに重要な科目なのに、経済学か民法を捨てる、または両方とも捨てるといった愚行に走る受験生が毎年必ずいます。何故なのでしょうか。

学習が大変な経済学と民法は他の受験生に差をつけるチャンス科目

理由は簡単です。経済学と民法は学習範囲が広いだけでなく、他の科目に比べて「暗記力」はもとより「理解力」が要求される科目でもあります。頭が慣れるまでに時間がかかる科目とも言えるでしょう。

とにかく「負担が大きい」んですね。短期間で攻略することは極めて困難なので、根気の無い受験生や勉強期間が確保できない受験生は仕方なく捨ててくるのです。

経済学と民法は確かになかなか厄介な科目です。しかし、戦略を立ててしっかり対策すれば、本試験で大きな戦力となる魅力的な科目でもあります。「この科目は厄介な科目だなぁ」と考えるのではなく、「他の受験生に差をつけるチャンス科目だ!」とプラスに考えるようにしましょう。

「範囲が広く慣れが必要」という点で共通する、教養試験の数的処理、専門試験の経済学、民法。これら受験生が一般的に苦手とする科目は、その特色ゆえに受験生によって得意不得意の差が激しく、非常に差がつきやすい科目でもあります。

実際、国家一般職や地方上級の合格者に話を聞いてみると、これらの科目をしっかり勉強し、得意科目にしているケースがほとんどです。これらの科目を攻略すると大きく合格へ近付くので、しっかりと対策を立て、根気良く確実に学習するようにしましょう。

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