公務員試験の教養科目は、大きく一般知能分野(文章理解、数的処理)と一般知識分野(社会科学、人文科学、自然科学、時事)の2つに分けることができます。
この2つのうち知能分野については、どの職種でも教養試験(国家公務員では基礎能力試験)において全問必須回答であり、かつ出題数も多い傾向にあるため、学習を避けることができません。
特に数的処理(判断推理、数的推理、資料解釈)は教養科目で最も出題数が多く重要であり、公務員試験ならではの科目ということもあって、受験生を苦しめます。
ただ、もっと受験生を苦しめるのが知識分野です。現在は国家一般職でも地方上級でも 出題数がすげぇ少ないくせに必須解答の傾向にあり、科目数も多いので、労力のかけ方がいまいち掴みにくいのです。
教養科目の配点比率は、どの職種も概ね専門科目より低い傾向にあります。それ故に、「ボクは専門科目で勝負。教養科目はポテンシャルで乗り切ってやるぜ!」などとのたまい、教養科目をあまり勉強せずに試験本番に突入する受験生の方が毎年いらっしゃいますが、落ちます。
専門科目は記念受験生を除けばどの受験生もある程度準備をしてくるため、差が付くのは教養科目です。教養科目を決して軽視してはなりません。ところが教養科目の範囲は膨大で、20科目ほどあります。多過ぎて全部学習する時間も気力もありません。
教養科目は、このように範囲が広過ぎる上に、専門科目に比べ「これ!」といった市販の対策本があまりないため、高校時代で一度学習している科目が多いにもかかわらず、思いのほか学習し辛いイメージが強いと思います。
しかし、捨て科目をつくり、計画的に学習することで、必要最小限の努力で攻略することが可能ですので、諦めずにしっかり対策しましょう。
このカテゴリでは、教養試験の各科目について、科目概要→おすすめ参考書→おすすめ過去問集と参考書を活用した具体的な勉強法、という流れで解説します。