公務員試験における専門科目は、大きく行政系科目(政治学、行政学、社会学、国際関係)、法律系科目(憲法、行政法、民法、商法、刑法、労働法)、経済系科目(ミクロ・マクロ経済学、財政学、経営学、会計学)に分けることができます。
なお、国家公務員試験では、国家一般職の心理学、教育学、英語(基礎・一般)、国税専門官や財務専門官の情報工学、情報数学など、選択できる科目は多岐にわたります。
国家公務員試験における専門試験の配点比率は、国家一般職では教養試験の2倍、国税専門官や財務専門官では教養試験の1.5倍と、専門試験重視となっています。
一方、地方上級ではばらつきはありますが、約5割の自治体が教養と専門の配点が同じで、約4割の自治体が専門試験重視の配点となっており、大卒程度公務員試験では基本的に専門科目重視の勉強スタイルで対策を進めなければなりません。
高校時代にある程度学習したことがある教養科目とは異なり、専門科目には全く学習したことのない科目が多々あるので、専門科目に割く勉強時間の割合は必然的に大きくなります。
教養科目に比べ専門科目は、予備校が出版している本もその他市販の本も内容・量ともに充実しており、公務員試験でよく出題される分野もだいたい絞られることから、しっかり対策すればその分報われる科目と言えるでしょう。
したがって、いわゆる記念受験生を除いて、合格付近レベルの受験生の間においては、専門試験ではあまり差がつかないとされており、いかに専門科目でとりこぼしなく得点できるかが、合格するための大きなポイントだと言えるでしょう。無駄のない適切な学習方法が要求されます。
この「専門科目対策」のカテゴリでは、教養科目対策と同様、各科目別に、科目概要→おすすめ参考書→おすすめ過去問集と参考書を活用した具体的な勉強法、という流れで解説します。
各科目における頻出分野や重要論点とかは全部参考書や問題集に載っているため、敢えて細かく説明しませんことをご了承願います。