自然科学(数学、物理、化学、生物、地学)

理系 教養科目対策

自然科学は、数学、物理、化学、生物、地学の5科目からなり、理系及び国立文系の公務員受験生が有利なのは一目瞭然。

私立文系の受験生にとっては対策がなかなか難しい科目郡ですが、近年の国家公務員試験における教養(基礎能力)試験の出題数に占める自然科学のウェイトは、正直言って大きくありません。

国家一般職であれば、基礎能力試験における自然科学の出題は、必須解答とはいえわずか3問時間対効果が最低です。

国家一般職の専願受験生にとっては無視してもいいのではと思える出題数ですが、地方上級など他の公務員と併願受験する受験生が多数派であろうと思われるので、なかなか対策不要とまで言い切れないのがつらいところです。

とはいえ、自然科学の勉強に何日も費やすぐらいなら、その分を一般知能分野(数的処理や文章理解)の対策に注ぐ方が明らかに効率的です。

主事
主事

地方上級では全部で7問ほど出題されるので、決して軽視できませんが、他で得点すれば数科目捨ててもそれほど痛手となりません。

時間的に余裕があっても、可能な限り学習の負担を減らすという意味でも、自分が得点しにくそうな自然科学の科目は積極的に捨てるように。自分の状況及び実力と相談して、最小労力で自然科学対策をしましょう。

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数学、物理、化学

科目概要 …未経験者は原則捨てること

数学については高校2年程度までの出題範囲なので、私立文系出身者以外はレジュメ付き過去問集で十分対策可能です。一方大学受験時に勉強していない受験生は、数学が得意だったなどのよほどの理由が無い限り、捨てざるを得ないかと思います。というか、最近では国家一般職や国家専門職で数学の出題はなく、地方上級でも1問程度の出題なので、捨てる受験生がスタンダードでしょう。

物理及び化学については、高校時代に専攻しなかった知識ゼロの受験生は、迷わず捨てること。試験での出題範囲は限られており、設問内容も基礎的なものがほとんどですが、どちらも理解するまでにかなり時間がかかる科目であるため、初学者が公務員試験のために1年程度の期間で身につけるのはやや無理があります。

お勧め参考書

物理(物理基礎・物理)基礎問題精講(旺文社)

化学(化学基礎・化学)基礎問題精講(旺文社)

半年から1年という受験計画である場合、「要領の良い公務員試験対策」という観点から見て、これら自然科学2科目を高校時代にまともに勉強していない受験生に、お勧めできる参考書はありません。物理、化学については、未経験者は潔く捨てる。これが最良の対策です。

一方、大学在学中に物理や化学に触れていた理系学部生にとってみれば、自然科学は基本的に「クイマス」で対策すれば足ります。ただ、大学受験時に勉強した経験はあるが、しばらく物理または化学から離れていた受験生など、もう一度きちんと思い出したいとお考えになる方におすすめできるのが本書、旺文社の「問題精講」シリーズです。

超有名な大学入試用数理科目問題集なのでご存じの方も多いと思いますが、このシリーズは難易度の低い順から「入門問題精講」「基礎問題精講」「標準問題精講」の3種類があります。一度学習したことのある方からすれば、入門は簡単過ぎるし、標準は公務員試験対策としてはオーバーワークなので、「基礎問題精講」が妥当なチョイスです。

大学受験生に極めて評判の高い講師陣による問題集であり、頻出の良問のみが掲載されており、解説が非常に解りやすく、公務員試験対策本としては難易度的に十分。1冊で全範囲を押さえている割には分量も適度で、過去問演習時の強化用テキストとしては最適かと思われます。

一度学習したことのある人にとっては、KADOKAWAの「センター試験 〇〇の点数が面白いほどとれる本」シリーズやナガセの「はじめからていねいに」シリーズよりもこれらのテキストを使う方が手っ取り早く力が付きます。

クイマスを使わず本書で物理・化学を対策することで確実な得点力がつきますが、公務員試験の出題傾向を掴むために過去問集で演習することも必要なので、本書は自分が不得意だった分野等の学習に絞って使うのがおすすめです。

学習法 …学習経験者は勉強して“思い出す”戦略で

既に述べたとおり、大学受験レベルでこの3科目を学習したことのない受験生は、これらは捨てても構いません。

一方、大学受験時等に一通り学習した経験のある受験生は、公務員試験 過去問 新クイックマスター自然科学を使って各科目を「思い出して」ください。

特に大学の理系学部で数学や物理や化学に日常的に触れていた受験生にとっては、公務員試験におけるこれらの科目は楽勝です。ちょっと対策すれば思い出せるので、かなり有利です。

学習経験者からすれば、クイマスをきちんと潰すことにより本試験で得点できるレベルに達しますので、無理に他のテキストを使う必要はありません。クイマスに載ってない知識が試験で出た場合は、大学受験時の記憶を必死に思い起こすか、潔く諦めましょう。

ただ、大学受験時にはセンター試験で選択したが、大学在学時に触れる機会がほとんどなかった方などは、かなりの部分を忘れていると思われるので、知識確認用に大学受験用の「解説が詳しく解りやすい」テキストを1冊持っていた方が無難でしょう。

いずれにせよ、高校時代に既に一度学習したことのある受験生なら、これ以上学習したところでそれほど自然科学の得点力は変わりませんし、たった1、2問のためにそこまで労力を割くことはできません。そしてクイマス自然科学でスラスラ学習が進まないようであれば、やはりこれらの科目は捨てた方が無難です。

生物、地学

科目概要  …文系出身者のオアシス科目

特に文系の公務員受験生にとっては、これらは自然科学のオアシス。計算問題が幅を利かせる自然科学ですが、この2科目はほとんどが知識問題です。

出題レベルも高校の教科書レベルで、初学者でも短期間で得点できるようになる数少ない科目であるため、他でダメでもこの2科目をきっちり対策することで、何とか自然科学を凌ぐことができます。

ただ、地学は高校時代に大学受験用に学習した人はあまりいないかと思いますので、他に選択できる科目がある場合は地学を捨てて生物を選択しましょう。

覚える知識量も人文科学の歴史科目に比べると断然少ないため、両方初学者であるなら、これらの科目を学習した方が時間帯効果が良いかと思われます。

逆に、他の科目で点を取れるなら無理に生物、地学をやる必要はありません。捨て科目を作ることは時間節約の重要なテクニックです。

お勧め参考書

田部の生物基礎をはじめからていねいに(ナガセ)

青木の地学基礎をはじめからていねいに(ナガセ)

大学受験用入門書の代表格である「はじてい」シリーズの生物基礎と地学基礎です。

カラーでポップなイラストや図が多数掲載されており、文章は講義口調で独学者を優しく理解に導いてくれます。特に文系脳の方にお勧めできる参考書です。

KADOKAWAの「センター試験 〇〇の点数が面白いほどとれる本」シリーズも学習入門書として秀逸ですが、「みやすさ」「わかりやすさ」という点において、公務員試験自然科学の「入門書」としてこちらをおすすめいたします。

本書はあくまで「導入本」なので、本書で学習した後に過去問演習により実際に問題を解く力を養う必要があります。過去問演習でつまづいても本書で確認すれば基礎からきちんと理解できるので、初学者にこそ推薦したい一冊です。

学習法 …初学者でも過去問集から始めてみる

先に述べた数学、物理、化学の学習指針については、選択者は以前に学習した経験があるということを前提に記述しているため、原則クイマス自然科学の演習のみでOKだと申し上げました。ただ、裏を返せば、初学者がクイマスのみで自然科学を得点するというのは、少し無理があるということです。

クイマスに限らず、教養科目の公務員試験用過去問集は、1冊に何科目も詰め込んでいるため網羅性と説明に欠けます。知識問題がほとんどとは言え、人文科学のように単純に暗記だけでは点が取れないのが自然科学なので、初めて学ぶのであれば、やはりきちんと理解を促してくれる参考書を別に使う必要があります。

それでも、生物、地学の勉強法としては、いきなりクイマスから入ってOKです。レジュメが付いているため、初学者でもある程度理解できます。解らない部分は適当に読むか飛ばして、とりあえず一通り終えましょう。

クイマスを一通り終えれば、公務員試験では生物のどの分野が出るのかが概ね掴めているので、公務員試験の頻出分野に絞って参考書を使うことができるようになります。

そこで、「はじめからていねいに」シリーズの出番です。クイマスでの学習の際に理解しにくかった部分を特に意識しながら、本書を読み進めてゆきます。説明が非常に詳しいので理解が進み、知識が定着するでしょう。

「はじめからていねいに」を読み終えたら、再びクイマスで問題演習です。最初に使ったときより遥かにスムーズに学習が進むと思います。あとはこのクイマスのレジュメ暗記と問題演習の繰り返しで、本試験の問題には概ね対応できるかと思います。

攻略ポイント

私立文系出身者は自然科学を生物・地学でしのぐ

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