クールビズ面接の是非

coolbiz 面接試験対策
副室長
副室長

面接に臨む際に気をつけるべき項目として「服装」がありますが、公務員試験の面接にクールビズ・スタイルで臨むことの是非については、毎年受験者の間でちょっとした悩み事になるようなので、念のため触れておきましょう。

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クールビズスタイルで面接に臨んでもいいのか

今さら説明するまでもないですが、クール・ビズ(COOL BIZ)とは、小泉政権下の2005年に、環境対策などを目的として環境省が中心となって始められたビジネス用衣服の軽装化キャンペーン、ないしはその方向にそった軽装を指します。

要するに、執務中にガンガン冷房を効かすのは地球温暖化という観点からもエネルギーの無駄遣いという観点からも環境に良くないので、夏季のク○暑い時期(おおむね6月1日から9月30日まで)には、室温をセ氏28度以上に設定して、その代わりその設定温度に対応できるような軽装(クールビズ)の服装を着用しましょう、という趣旨で始まったキャンペーンです。

このキャンペーンを機に官公庁の職員達は軒並みクールビズを励行し始めた訳ですが、大卒程度公務員試験の2次選考の実施期間が、ちょうど夏真っ盛りのいわゆるそのクールビズシーズンにぶち当たるので、「じゃあ受験者もクールビズでいくか?いやいや、そんなのあくまで採用者側である官公庁の中の話だから、受験者は黙って今まで通りのスーツ姿で受験すべきでは?」といった感じに、生真面目な受験者にとってのちょっとした悩み事になってしまった訳です。

正直、採用する側の気持ちになって冷静に考えれば難しくない問題なのですが、最終合格への道の最終関門である人物試験を前に受験者は必死です。僅かなマイナス要素も排除したいという心理状態になるのは、十分理解できます。

結論から言えば、「どっちでも合否に影響ない」といったところです。受験にスーツで臨もうがクールビズで臨もうが、面接官が受験者のことを是非採用したい人材だと思えば合格するし、採用したくないと思えば落ちます。

何を根拠にそんなことを言うんだとイラついた方もいらっしゃると存じますが、ここで、クールビズが始まった2005年度に公務員試験を受験したファーバー主事の実体験を参考にみていただいた上で、改めて結論を説明いたしましょう。

公務員試験軽装(クールビズ)面接体験記

主事
主事

わたくし、ファーバーが受験した公務員試験の人物試験等の流れは、平成17年7月20日の国家公務員Ⅱ種(現国家公務員一般職)官庁業務合同説明会をはじめとして、7月20日~24日までの間に国家Ⅱ種の官庁訪問を数回、7月25日に国税専門官の2次、7月29日に国家Ⅱ種2次(人事院面接)、8月頭に地方上級2次、8月上旬に残りの官庁訪問、という順でした。

そして私は、7月中に経験した国家公務員Ⅱ種の官庁訪問と国税専門官の2次試験において、いわゆる軽装(クールビズ)で面接に臨みました。

厳密には、国家公務員Ⅱ種の官庁訪問ではノージャケット長袖白シャツノーネクタイの姿で、国税専門官の2次ではノージャケット長袖白シャツネクタイ有りの姿(いずれも下はスーツ)で面接に臨んだので、ノージャケット半袖白シャツノーネクタイという完全クールビズ・スタイルとは若干異なる服装で人物試験を経験したことになります。

なお、国家公務員Ⅱ種の人事院面接と都道府県庁上級の人物試験、及び8月中の官庁訪問では全身スーツ姿で受験いたしました。

最後までクールビズスタイルを貫いていないところに私のチキンぶりが垣間見える訳ですが(理由は下記)、いずれにせよ、私のようなクールビズ派は2005年度当時は少数派でした。

私が最初に経験することになった面接は、国家公務員Ⅱ種の官庁訪問です。

この官庁訪問にクールビズで臨んだ理由としては、その年はクールビズのキャンペーンが始まった年であり、国や自治体が率先してクールビズを推進している中、公務員を目指す受験者においてもそれは例外ではないだろう、みたいな、今思えばちょっと「考えすぎだろ」と突っ込みたくなるような心理状態であったのと、何よりその時期は「純粋にマジで暑かった」、というのが大きな理由です。

まず、第1次試験の合格発表後に合格者を対象に実施される官庁業務合同説明会に長袖白シャツノーネクタイで参加したわけですが、当日のクール・ビズ派の少なさに「え、マジで?」みたいにちょっと面食らった記憶があります。

それでも私は「ハンッ!これが集団心理ってやつか。ったくこいつらは社会の流れが見えてねーな。というか独自性に欠けるな。こりゃ、もらったな。」みたいな感じで無理矢理自分に言い聞かせ、強気でクールビズスタイルを貫き、そのまま官庁訪問に臨みました。

全体を通して、私は5つの官庁に官庁訪問の予約を入れ、実際に全ての予約した官庁で業務説明なり面接なりを受けた訳ですが、しょっぱなで切られた(2回目以降の面接のお呼びがかからなかった)官庁が1つ、3回目の面接で切られた官庁が2つ、内々定をもらった官庁が1つ(辞退)、最終合格発表日に採用面接のお呼びがかかった官庁が1つ(辞退)です。

途中で切られた官庁についても、少なくとも「クールビズだったから切られた」といった感触はありませんでした。(切られた理由として一番に考えられるのは、地方公務員を第一志望としていた私の、国家公務員への熱意の足りなさだと思います。)

ところで、7月中の官庁訪問の途中で、私はクールビズスタイルを公務員試験の最後まで貫き通す意志がゆらぐきっかけとなる体験をすることになりました。

というのは、内々定をもらった官庁の3回目ぐらいの面接後に、採用担当職員の一人から雑談風に、「最初の面接の時からずっと聞きたかったんだけど、他の受験者達がスーツ姿の中、どうして君はそのような格好(長袖白シャツノーネクタイ)なのかな?いや、この質問に特に深い意味はなくて、単純に聞きたかったんだけど。」といったドキッとする質問をされるという経験をしたのです。

私は上記の「クールビズで臨んだ理由」を素直に答え、「悩んだ末、クールビズで行くことにしました。」と回答しました。さらに、「やっぱり、こういうスタイルだとあまり面接で印象良くないんですかね?」と大胆にも聞き返してしまいました。そしたら「いや、そんなことはないよ。」と微笑しながら採用担当者はおっしゃいました。

さて、このやり取りを考察すると、まだクールビズそのものがそれほど社会に浸透していなかった当時の採用担当者からすれば、やはり受験者のクールビズスタイルはやや違和感があったものと感じられます。

「こいつ、だらしない格好しやがって!」と嫌悪感を覚えるというよりも、単純に、「うーん、採用試験の面接だというのに、こいつは何でこんなラフな格好なんだ?ちょっと変わった人なのかな?それとも何か理由があるのかな?」程度に疑問に感じられたものと推察されます。

この体験以後、クールビズがやや頭にひっかかった状態でしたが、暑かったので、その後も7月中はクールビズスタイルで官庁訪問を続けました。おそらく私は、ちょっと変わった人なんでしょう。

なお、同時期に官庁訪問の合間を縫って国税専門官の2次を受験した訳ですが、国税専門官の面接にクールビズスタイルで臨んだ理由としては、国税庁人事課から送られてきた2次の受験案内状に、「面接には是非軽装でお越しください」というような事が書かれていたため、「まぁ、暑いしな。いやぁ国税は空気読めるじゃねーか。さすが税金を徴収するだけのことはあるな。」みたいなテンションで素直に受け止めただけです。

ただ、官庁訪問における上記のような経験からややビビッてしまい、ノージャケットはいいとして、ノーネクタイはやっぱりちょっとラフ過ぎるのでは?と個人的に判断したため、ネクタイは着用いたしました。

この国税専門官試験においてもクールビズ派は少数派でした。「クールビズで来いって書いてあるのにどいつもこいつもひねくれ者だな!ボクの素直さ見習いたまえ!」などと強がりつつも、「やっぱりスーツじゃないとだめなのか?」と集団心理にとらわれ始めたのがこの頃です。

しかし結果として国税専門官の面接は私が受験した公務員試験の中でも最も手応えのあった人物試験であり、最終合格発表前の8月上旬に内々定の電話がありました。

そして、私の公務員受験記の終盤となる7月末の国家公務員Ⅱ種の人事院面接と、8月上旬の地方公務員上級の第2次試験及び残りの国家Ⅱ種官庁訪問では、全身スーツ姿で受験いたしました。

理由としては上記のとおり、国Ⅱ官庁訪問で意志がゆらぎ、国税2次で集団心理に駆られ、「やっぱりスーツが無難だね♪」という結論に至ったからです。なお、国Ⅱ・地上ともに最終合格を果たしております。

以上が2005年度に公務員試験を受験したファーバーのクールビズ面接体験記(途中からスーツですけど)ですが、経験と結果から考察して個人的に出した結論は、「クールビズで面接を受けても合否には直接影響しないが、スーツが無難」といったところでしょうか。

しかし、これはあくまでクールビズキャンペーンが始まった2005年度当時であるので、既にクールビズという概念が社会に広く浸透している現在においては、また少し話は変わってくるかもしれません。

ということで、当サイトとしての結論は、改めてクラフト副室長にまとめていただこうと思います。いやぁ、懐かしい話だなぁ。

結局、面接試験にクールビズは問題ないの?

さて、冒頭で既に「どっちでもいいんじゃね?」と結論を述べているところに、ファーバー主事の無駄に長い体験記からは「スーツが無難」といった結論が導かれているため、「いや、要するにどっちなの?」と混乱された方もいらっしゃるかもしれませんが、公務員試験対策室の公式見解はやはり「どちらでも合否に影響はない」です。

面接に臨む上では、自分を格好良く、美しく見せる服装であれば、それがベストです。個人的には、全身スーツ姿はやはり最も格好良い就職活動スタイルだと思うし、受験シーズンが真夏でなければスーツ姿で人物試験に臨むのが至極自然だと思いますが、実際にはほとんどの公務員試験の人物試験が真夏のヘル・ヒートな季節に行われるわけです。

それでも、クールビズのキャンペーンが始まるまでは、面接会場等は十分にクーラーが利いているのが普通で、採用担当職員も原則スーツ姿だったので、受験生もスーツ姿が当たり前でした。しかし、クールビズのキャンペーンが始まってからは、基本的に室内の温度は高めに設定されるようになったので(というよりクーラーを抑えるためにクールビズが始まったので)、スーツ姿の受験者にとっては、以前よりも「暑さ」という苦痛を伴う環境で面接を受けることになったのです。

そこで、「室温は高め設定で、職員も軽装だし、受験生も軽装でいいのでは?」という議論は自然に発生する訳ですが、ファーバー主事が受験した2005年度当時はやはりクールビズそのものがまだまだ社会に浸透しきっていませんでした。

したがって、当時であれば、採用担当職員もクールビズとスーツが混在する状態であったので、「受験者もスーツが無難」という結論に至ったことについて決して間違いではありませんが、令和の現在、クールビズはもはや当たり前の概念となりました。

事実、真夏の時期にスーツ姿の官公庁職員を見ることはほとんどなくなったし、近年の各官公庁の受験案内や各府省サイトの採用ページにおける業務説明会や官庁訪問の案内においては、「職員は軽装での執務を励行しているので、受験生も軽装で結構です。」といった内容の服装に関する一文が示されるのが一般的となっています。

もちろん、「絶対にクールビズで来い」と指示している訳ではないので、受験者が従来通りスーツ姿で面接等に参加することに対しては全く問題ありませんが、採用する側からすれば、空調の設定温度を高めに設定している中で、面接官の職員だけが軽装で、受験者にスーツ姿を求めるのは、いくら採用試験とはいえ受験者にとって酷な話です。理不尽です。

よって、各官公庁は単純に「面接会場は暑いから軽装で来てもいいですよ。」と親切で受験者に案内しているだけなのです。

人物試験において確かに見た目は重要であり、服装もその一要素ですが、何より人物試験は「人間を見る」試験です。なので、少なくとも国家公務員や都道府県庁レベルの人物試験においては、クールビズスタイルだろうがスーツ姿だろうが、常識的な格好をしていれば服装なんてものは面接の結果にほとんど影響しないと言っていいでしょう。

万一、クールビズかスーツかの違いをその人間の面接評定基準の一つと考えているような採用担当者がいるとすれば、そんな人間を職員採用部署に置いている省庁の性質を疑います。そんな省庁はアレなので、そんなところに就職する必要はありません。 

だから受験される方は、せっかくキメた髪型が汗で崩れてしまったり、シャツがビッショリ濡れてしまったり、暑さでテンションが下がったり、要するに絶好のコンディションを保つことに不安がある場合は、迷わずクールビズスタイルで人物試験に臨むべきです。

一方で、やっぱり自分はスーツ姿が一番キマるから、暑さは我慢してスーツ姿で人物試験に臨もうという方は、是非ともスーツ姿で臨んでいただければと思います。スーツ姿はやっぱり、相手に真面目そうな印象やきちっとしている印象、また洗練された印象を与えますから。(スーツのサイズがビシッと合っていることが前提ですが。)

まぁ、官庁訪問の場合は、各府省の建物内はもちろん、猛暑のなか外を歩きまわる機会も多いので、せっかくクールビズが始まったおかげで軽装で活動できる余地が生まれたのだから、無理をして全身スーツ姿で動き回る必要は無いんじゃないかな、とは思います。(建物内では全身スーツ姿にして、外を出歩くときはジャケットは脱いで片手に持ちながら活動する、という方法もありますが、それはそれでジャケットが邪魔ですからね。)

面接において、「爽やかさ」は相手に与える印象として非常に重要な要素です。爽やかさを保つ上でも、だらしなくない程度に涼しい格好で人物試験に臨むのは、むしろ相手に良い印象を与えるかもしれませんし。

少なくともクールビズで来ていいよっていう案内がある官公庁の面接等に参加する場合は、変に邪推せず素直にクールビズで行くべきです。

クールビズの概念がまだほとんど浸透していない時期であるにもかかわらず、(中途半端ながらも)クールビズで人物試験に臨み、結果内々定を得たファーバー主事の体験記は、証左の一例と言えるでしょう。(ともすればただの自慢に捉えられてしまうかもしれませんが)

なお、クールビズスタイルで臨むにしても、程度があります。ポロシャツは受験者の服装としてはラフ過ぎるし、アロハシャツアウトです。基準としては、できるだけ面接官よりもラフな格好にはならないようにしましょう。真夏なのにスーツ姿の面接官もたまにいますが、そいつはちょっとおかしいので無視して結構です 。それほど気にする必要はありません。

副室長
副室長

面接官経験者の視点では、ノーネクタイ半袖白カッターシャツまでなら気にしませんが、ネクタイ有りの方が締まって見えます。ファーバー主事の例のように長袖白カッターシャツネクタイ有りぐらいが無難中の無難ですが、そこまでやるならジャケットも持参していくよと思われる受験者もいると思います。もうそこは、自由です。あとは中身を見ますので。

「ボクはクールビズを追及して、下半身もクールビズで行くぜ!」だとか「私の特技はお色気攻撃。面接官を魅了してあげるわ。」などと勢いあまって半ズボンや短パン、ミニスカートで試験に臨むと騒ぎになるのでやめておきましょう。いろんな意味でクール過ぎるので。

補足として、別の記事で少し触れていますが、1次選考の筆記試験にスーツ姿で臨む必要があるかどうかという疑問もたまに出るようですが、少なくとも国家公務員や都道府県庁レベルの公務員試験においては、筆記試験で服装が評価対象になるなどということはあり得ません

試験官の記憶に残ってしまうぐらいのあまりに奇抜な格好で受験するのは避けるべきだとは思いますが、涼しい格好や楽な服装など私服で大丈夫なので、筆記試験で実力を出し切る上でベストな服装で受験されることをおススメします。

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