経営学

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組織経営 専門科目対策
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科目概要 …他科目とダブらない。余裕があれば取り組む

国家一般職では選択科目として5問、財務専門官や国税専門官では選択科目として6問、地方上級では2問(特別区では5問選択解答)出題されます。

教養試験で内容がかぶる科目もなく、どちらかと言えば専門科目の中でもマイナーな科目ですが、国家一般職・地方上級レベルという枠組みの中では、刑法や労働法よりはメジャーな科目と言えるでしょう。

公務員試験では、経営組織や経営管理、経営戦略等についての理論や、日本企業の経営史、そして株式会社制度やM&Aなど現代企業の経営事情等について問われます。

国家一般職では幅広い論点から出題される傾向にあり、かつ年度によってかなり難しい問題が出題されることもあるので、経営学を学習する場合も、あくまで「選択できる科目の幅を増やす」という程度に考えておくべきでしょう。ただ、政治学や行政学などの行政系科目に比べると、年度による難易度の変動が小さく、比較的安定している科目とも言えます。

一方、国税専門官や地方上級における経営学は理論の分野からの出題がほとんどで、かつ問題内容も基礎的なものが多いため、学習すれば案外得点できてしまいます。

主事
主事

マイナーな印象が強く捨てる受験生も多い経営学ですが、行政学や社会学と重複する論点もあり、勉強してみるとなかなか面白い学問ですので、国税専門官の志望順位が高い受験生等は、刑法や労働法を捨てて経営学を選択するというのも一つの戦略です。

お勧め参考書

公務員試験の経営学も、行政系科目と同じく単なる暗記科目ですので、レジュメの付いた過去問集の演習が最短の攻略法です。導入本等は一切必要ありませんので、とにかく過去問を潰すことに専念しましょう。

学習法 …国家一般職なら「スー過去」、地方上級なら「カコモン」

さて、影が薄いため捨てる受験生も多い経営学ですが、国税専門官の志望度が高い受験生、また法律系科目よりも行政系科目等のより暗記色の強い科目が好きな受験生は、刑法や労働法を勉強するぐらいなら経営学をやっておきましょう。選択制とはいえ専門試験で5題出題される特別区Ⅰ類受験者も見逃せません。

学習指針ですが、既に述べたようにいきなり過去問演習です。ではどの過去問集を使うかというと、自分の受験する試験種の志望順位と相談して決めます。

国家一般職より地方上級の志望度が高い受験生は、「だから「カコモン」で克服!」経営学がオススメ。地方上級における経営学は、出題数も少なく難解な問題はほとんど出ませんので、結構なボリュームと難易度を誇る「新スーパー過去問ゼミ」に取り組むのはオーバーワークです。

一方、国家一般職における選択科目として真剣に準備するつもりであるなら、「スー過去」を潰す必要があります。「カコモン」よりも「スー過去」のほうが網羅性の点で勝ります。経営学を武器にしようとするなら、「スー過去」は必修

負担はやや大きくなりますが、きちんと「スー過去」を潰せば、経営学は得点源となります。基礎的な出題が多い国税専門官試験では6点狙えます。

ここで念のため注意しておきますが、国家一般職対策としてせっせと学習したとしても、本番で見たことのない問題が出るケースはよくあります。これは経営学のみならず国家一般職採用試験で専門科目を選択するうえで極めて重要な心がまえですが、問題を見て5問中3問以上正答する自信がないと感じた科目は、一生懸命勉強した科目であっても、思い切って捨てる覚悟が絶対必要です。

国家一般職試験において、「政治学や行政学などの行政系科目の難易度が高い場合の逃げ道」にできる程度に経営学を学習しておけば、心に余裕を持って本番に臨むことができます。そしてそのレベルで学習をこなせば、地方上級や国税専門官ではきっちり得点できてしまいます。

ただ、経営学が、民法や経済学など他の主要科目の学習時間を削ってまで学習すべき科目かと問われれば、答えはノーです。

個人差はあれ、暗記科目は得点源になるまでに時間がかかるのが特徴です。経営学はあくまで他の受験生に差をつけるための上乗せ科目であり、落とせない科目を完璧にしたうえで取りかかるのが基本。自分の置かれた状況をきちんと踏まえたうえで、対策するかどうかを判断しましょう。

攻略ポイント

導入本不要。レジュメの付いた過去問集で演習すること

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