課外活動で人間力とエピソードを培おう!

kagaikatsudou 人物試験入門

民間採用試験のエントリーシートや公務員採用試験の面接カードには、課外活動(学業の範囲外で自分が打ち込んできたこと等)に関する項目が設けられているのが一般的です。

自己分析や面接マナーの確認、採用を希望する官公庁の研究などは、受験間近になってからでも実践可能な人物試験対策ですが、この課外活動の経験に関するエピソード作りというのは、一朝一夕では困難なものです。

本ページでは、採用試験における面接などの人物試験を有利に進めるためのエピソード作りという観点で、どのような課外活動を経験しておくべきかについて、初級・中級・上級の参考例を交えて紹介いたします。(上級は半分ネタです。)

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学業以外で自分が打ち込んだ経験を積んでおくこと

課外活動のエピソードは、採用する側にとっては採用希望者の人となりや経験値等を評価する上での格好の材料となる一方で、採用を希望する側にとっても自分をアピールするための最高のネタと成り得ます。

ところが、受験間近になって、さぁ面接カードにエピソードを書こうと思っても、何も思い浮かばない。「アレ?そういや私、学生生活でコレといって打ち込んできたことがひとつもないな。ネットゲームと飲み会しかしてないや。」などとなると、かなり大変です。焦ります。

エピソードを捏造するという最終最悪の手段がありますが、いろんな意味で極めてリスキーです。

面接途中でボロが出る恐れがある上に、もしバレずに面接官をうまく騙して採用されたとしても、採用後には面接官が職場の同僚又は上司となり得ることを考えると、採用されてからが怖い

後者は考え過ぎかもしれませんが、いずれにせよ心に変なしこりを残したまま面接に臨むのは、精神的に良くありませんし、結果にも悪影響が出そうです。

したがって、新卒で公務員受験を考えられている学生の方は、採用面接間近になってから焦らないためにも、部活やサークル、ゼミ、海外留学、ボランティア活動等何でもいいので、学生生活の早い段階で、何か自分が打ち込める課外活動を必ず見つけ、実際に体験しておくようにしましょう。

大学生は学業が本分ではありますが、学生である内は社会に出る前の準備期間でもあり、学業以外の様々な経験を通じて見聞を広げることも非常に大切です。

副室長
副室長

なお、この記事を読まれている方が既に本試験間近の受験生である場合は、スンマセン。本記事は無視していただき、他の人物試験対策に思いっきり打ち込んでくださいね。

課外活動初級-部活・サークルとアルバイト

大学生活において比較的誰でも取り掛かりやすく、かつエピソードを作りやすい課外活動の代表格といえば、部活やサークル活動、そしてアルバイトでしょう。

大学には、大学が公認する部活動とサークル活動のほか、非公認サークルや同好会などがあります。

一般的に、部活動は上下関係もそれなりに厳しく、本格的な活動であるイメージが強い一方で、サークルや同好会は比較的ゆるく自由なイメージですね。

そういう意味では、サークルよりも部活動、特に体育会系の部活動歴は、就職活動において有利に働きやすいと言えるでしょう。

いずれの環境でも、自分と違う学部の人と仲良くなれたり、上下関係も学べるなど、コミュニケーション能力を養う上で非常に有益な課外活動です。

次にアルバイトですが、学生にとって、話題を作ったり協調性を培ったりするのは部活やサークルでも可能ですが、「労働し、その対価を得る」という経験は、大学の臨時講師等を除けばアルバイトでしか得ることはできません。

いわゆるアルバイトは、「働くことは大変だ」「お金を稼ぐのは大変だ」という事実を、社会に出る前に身をもって知る最高の機会であり、そこで得た知識や経験は、採用面接時の自己アピールのエピソードとして使えることはもちろん、社会に出てからも様々な場面で必ず役立ちます。

例えばアルバイトで接客業を経験していれば、公務員として採用されていきなりの接客機会にも抵抗少なく対応できるだろうし、上下関係ある組織の中で責任感を持って働いたという経験は、就職先での良好な対人関係構築に寄与することでしょう。

そして何と言っても、アルバイトでの辛い経験や笑えるエピソードは、社会人生活において決して避けることのできない重要イベントである「飲み会」等の場で最高の話のネタになります。これは、職場の同僚や上司と仲良くなる上で大変重要な要素です。

公務員採用試験に限らず、民間の採用試験を受ける機会、また採用された後のことを考えても、社会に出る前にぜひ、一度はアルバイトを経験しておくべきです。

サークル活動やアルバイト経験で高評価を得られるか

部活・サークル活動とアルバイトについて、いちいち説明する必要がないような当たり前のことを熱心に述べたわけですが、これらの課外活動をもって、採用面接で面接官から高く評価されるようなエピソードを用意するのは、実は簡単ではありません。

というのも、これらは多くの大学生が経験するありきたりな課外活動であり、面接における受験者のエピソードトークで最も多いのがこれらに関するものだからです。

「テニスサークルに打ち込んで、チームワークや努力することの大切さを学んだ」とか、「居酒屋でアルバイトを経験し、お客様に対する気遣いやおもてなしの心を涵養できた」といったような、ありがちでシンプルな話であれば、面接官の心を動かすことはできません。

部活やサークル、アルバイトに関するエピソードで、面接官の興味を強く引いたり大きく心を動かしたりするには、かなり突出した実績や、ユニークな経験談が必要です。

「〇〇大学の●●部に1回生から加入し、3回生では主将として弱小だったチームをまとめ上げ、七大戦(全国七大学総合体育大会)で見事優勝することができた」(伝統ある七大戦で優勝!?しかもキャプテンかよ!?リーダーシップやべぇ)とか、「大学在籍中の4年間、アルバイトとして××ホテル(一流)のフロントスタッフに従事。サービス向上に関する企画提案も行い、支配人に頑張りを認められ、社員登用への誘いもいただいた」(あの一流ホテルのフロントを4年間ずっと!?しかも社員級だと!?接客スキル半端ねーだろ)などのレベルの実績があれば、自信を持って面接に臨んでいただいて結構です。

公務員は地域のリーダーとして、リーダーシップが求められる職業です。だから、部活やサークルなどで漫然と活動したのではなく、キャプテンなど中心的な役割を経験しており、得た教訓や反省を語ることができれば、評価が高くなります。

また、アルバイトにおいては、業務効率化や生産性向上など、ただの一従業員としてではなく、アルバイト先の組織運営等マネジメントに関わり、何らかの成果や学びを得た経験があるなら、十分にアピールできるエピソードとなり得ます。

ただ、この水準の実績を有する受験者は少数であり、面接官もそこまで受験者の経験に奇抜さや派手さを期待しているわけではありません。

昨今の就職試験における面接では、受験者の過去の行動・経験を深掘りする質疑応答を通して、採用側の組織で成果を出している人材の行動や考え方の基準に照らして評価する「コンピテンシー面接」という手法が一般的です。

ありきたりなサークル活動やアルバイト業種であっても、話を聞く人間が興味を持ったり面白いと感じたりするようなエピソードを語ることができ、そこから何を得て、得たものを今後の人生や公務員になってからどのような形で生かすことができるか、生かすつもりかを、具体的かつリアリティを持って説明できれば、きちんと評価されます

そういう意味では、上記例のような突出した経験があったとしても、それをうまく説明・主張できなければ、「ホントかな?作り話じゃないの?」と疑われることになり、結果として評価が低くなってしまうリスクがあるということです。

以上のとおり、部活やサークル、アルバイトは、他の受験者に差をつける課外活動として用いるのは決して簡単ではありませんが、面接試験で評価される忍耐力、継続力やコミュニケーション能力を高めるという目的を達成するには、最も身近で取り組みやすい課外活動ですから、是非とも経験しておくべきです。

部活やアルバイトにもいろいろ種類がありますが、継続し、自分にとって有益なものとするためには、自分が楽しく取り組めるものであることに加え、可能な限りチームワークや責任が求められる種類のものを選択するようにしましょう。

課外活動中級-他の受験者に差をつける課外活動とは

面接でアピールできる課外活動は何かを考えるにあたって、サークル活動やアルバイトについての記事を踏まえた上で、改めてポイントを列挙します。

採用面接で有利にはたらく課外活動選びのポイント

①コミュニケーション能力、マネジメント能力、バランス能力、リーダーシップ、責任感、粘り強さといった“人間力”を身に付けることができるもの

②やりたい仕事の志望理由につなげられるもの

③経験や成長が、希望する官公庁の組織風土に照らして、整合性があるもの

④ありきたりではない、ユニークなもの

①はもはや説明不要ですね。民間企業と同じで、現在の公務員に求められるのは“人間力”です。

②や③は、いわゆるコンピテンシー面接を意識したものです。

公務員を志望するのですから、やはり、公務員の仕事、特に「志望する官公庁の仕事に近い活動」を学生のうちに経験できることが理想です。

さらに、その経験が、志望する官公庁職員として求められる資質や能力を培うことができそうなものであれば、ベストです。

④は、面接官に興味を持ってもらえるような、受験者に差をつける強力なエピソードを伴った課外活動ということです。

ではまず、②と③のポイントを押さえた課外活動をいくつかご紹介いたします。

ボランティア活動を通じて公務員の仕事を疑似体験する

「公務員の仕事に近い活動」としてまず思いつくのが、ボランティア活動でしょう。下表のとおり、ボランティア活動の種類は多岐に渡ります。

《ボランティア活動の種類と内容の例示》
種類内容例示
自然や環境を守るための活動道路・公園などの清掃、海浜美化活動(ごみ集め)、植樹、森林の間伐、野鳥の観察・保護、廃油を使った石鹸作りの指導 など
国際交流・国際協力に関する活動通訳、難民救援、技術援助、砂漠の緑化活動(植林)、海外への食料援助、留学生支援 など
多文化共生に関する活動多言語での生活・医療相談、外国人の子どもサポート、多文化共生の理念を広げる活動 など
社会福祉高齢者と若者(子ども)との交流の場づくり、高齢者へのレクリエーション指導及び相手、生きがいづくりのための技能指導、友愛訪問や散歩相手、寝たきりやひとり暮らしの高齢者への給食サービス など
障がい者を対象とした活動児・し体不自由者の学校などへの誘導、障がい者へのレクリエーションまたは技能指導、在宅障がい者への友愛訪問・訪問介助サービス、障がい者の社会参加協力 (車イスの提供など)、点訳・朗読・レコーディング・手話 など
健康や医療サービスに関係した活動献血、献血活動への呼びかけ、巡回医療・診療、健康相談 など
安全な生活のための活動地域の危険場所点検のための巡回、通学路の安全確保活動、交通安全運動 など
防災・被災者支援に関係した活動
(東日本大震災に関連した活動を含む)
救援物資の確保・輸送、炊き出しなどの災害時の救援、がれき・土砂の撤去、家屋の片付け・清掃補助、仮設住宅への引越補助、災害復旧のための募金 活動、病院等への移送・送迎、生活物資の提供・運送、被災地の高齢者の話し相手、被災地の子どもの遊び相手、復興の状況に関する情報提供、復興支援イベントの企画・実施、「火の用心」の巡回 など
まちづくりのための活動道路に花を植える、駅の自転車置き場の整理、都市と農村の交流、地域団体のリーダーとしての活動、村おこし・地域おこしの活動 など
スポーツ・文化・芸術に関係した活動スポーツ教室における指導、スポーツ会場の警備、スポーツ大会の運営など
各種講習会の開催、情報弱者(パソコン)の支援 など
音楽家・芸術家の育成支援、市民劇団の開催、演劇の鑑賞会の企画、伝統文化の継承と普及 など
乳幼児・児童・青少年等の健全育成を対象とした活動赤ちゃん相談、公園などでのレクリエーション指導、子ども会の援助・指導、児童保育、いじめ電話相談 など
その他生活保護者の支援、 ボランティアのサポート など

ボランティア活動とは、自発的に他人・社会に奉仕する人または活動を指し、その基本理念は、公共性・自発性・先駆性という、まさに公務員に求められる要素を備えた活動です。

こういった活動に積極的に取り組み、現場のニーズや課題を肌で感じるという経験は、公務員に求められるものは何か、そして公務員として何をすべきか、を考える機会になります。

そこで感じ得たものは、面接試験において、リアリティと説得力ある志望動機に結び付けることができるでしょう。

ただ、公務員試験における面接において、受験者が自己PRに使う課外活動のエピソードに、ボランティア活動に関するものが多いのも確かです。

明らかに面接試験のためだけに準備したような、1回限りの数日間程度のボランティア経験なら、あまり面接官に評価されません。

最低でも2週間程度の期間の活動経験が無ければ、PR材料としては弱いので、それをする覚悟が無いなら別の課外活動に取り組むべきです。

なお、1回あたりの期間が短くても、回数が多ければ「真剣に取り組んだ経験」として評価されると思います。

いずれにしろ、ボランティア活動の経験を通じて得たものがどのようなもので、それをどう志望職種に生かすかを主張できなければ、面接試験で高く評価されるのは難しいでしょう。

海外での活動や地元地域のイベント参加も良いPR素材に

海外留学や国際ボランティアへの参加など、海外での活動経験も、面接試験でPRしやすい課外活動です。

特に、外国人観光客の増加といったインバウンド対応や、労働力不足に伴う外国人雇用への対応を課題とする自治体は、国際化に対応できる能力を求めています

通訳なしで外国人とコミュニケーションを図ることが可能な程度の語学力を身につけていれば、それだけで採用試験で有利になりますので、それに加えて海外での興味深いエピソードを語ることができれば、面接官にインパクトを与えることができるでしょう。

他には、官公庁が実施するインターンシップや、官公庁主催のワークショップ、地域イベント等に参加するのも、公務員の仕事を直に感じることのできる課外活動と言えるでしょう。

観光イベントや文化イベント、スポーツイベントといった地域活動などは、1回や2回だけ部外者として参加したのでなく、学生団体やNPO団体等の一員として、共催や協力といった形で主体的に参加した経験があれば、非常に強いPRエピソードとなり得ます。

特に、地方公共団体では様々な分野で頻繁にイベントが開催されているので、志望する自治体のホームページや広報誌を日頃からチェックする癖をつけるなど、普段からアンテナを高くして行政に興味を持つ姿勢が大切です。

課外活動上級-ありきたりでない、ユニークな課外活動とは

上記のような、公務員の仕事に密接に関係する課外活動でない場合であっても、部活・サークルとアルバイトに関する記事でも述べたように、それがありきたりでなく、ユニークなものであれば、面接官に興味を持ってもらうことができます。

例えば、「自分で作ったウェブサイトで大量の広告収入を得て、学費と生活費に充てた」とか、「アルバイトで稼いだお金を原資に本格的なネット株取引をして、稼いだお金を児童福祉施設に寄付した」とか、「自作アプリを販売して大金を稼いで、両親の自宅をリフォームした」とか、「ネットブログの延長で出版社からアプローチされて、本を出して得た印税でハリーウィンストンのエンゲージリングを購入し、彼女にプロポーズして成功した」など、「いわゆるITビジネスを通じて収益を上げ、それを何かに役立てた」といったような、誰にでもできることではない特別なエピソードがあれば、面接官の心を強く動かすことができると思います。(そりゃそうだろ)

この例では、ITを駆使する能力と、お金を稼ぐ能力、そしてそれを正しく使う能力が認められるエピソードであり、これらは民間企業ではもちろん、公務員としても強く求められる資質です。

複雑高度化・専門化する行政需要に対応するため、これからの公務員には「ITやAIを使いこなす力」も求められるでしょう。

また、「稼ぐ力」は、斬新なアイデアを出す力と、工夫する力、実行する力の表れであり、これもまた、現在、そしてこれからの公務員に求められる素養と言えます。

こういったものは超極端な例ではありますが、他にも、毎月30冊の本を読了するとか、特許を複数取得したとか、卒業研究で新種を発見したとか、宇宙人を捕まえたなどといった、大人が「普通じゃねぇ!すげぇ!!」と驚いてしまうような課外活動の経験があれば、面接試験において圧倒的なアドバンテージになることでしょう。

まとめますと、学生時代に課外活動に取り組む上では、「ありきたりではない経験を、意図的に作る姿勢と行動が重要であり、その経験から得たものが、志望する職業に求められる要素である」ということを、意識してください。

そういう活動経験を持つことができれば、公務員に限らずあらゆる職種の採用試験において、人物試験対策の大部分をクリアできることになるのですから。

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