面接カードの作り方

面接カード 面接試験対策
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面接カードとは

面接カードとは、第1次試験合格者に対して、略歴や志望動機、自己PRなど受験者の基本情報を書かせる書類で、第2次試験以降の面接など人物試験の際の参考資料とされるものです。民間では「エントリーシート」という名称が通例ですね。

事前に郵送で提出させられるケースが多いですが、国家公務員試験の官庁訪問では訪問カードと呼ばれ、訪問当日に書かされ提出させられます。

地方公務員試験では、第1次試験の合格発表後に提出させられるのが一般的ですが、受験申込み時に提出させる自治体もあります。

面接試験は基本的に面接カードに沿って進められるので、適当に書いて提出すると本番で致命的な結果を招く恐れがあるので要注意です。

何より、実際に会う前に採用担当者に読まれる面接カードは、受験者の第一印象につながる超重要書類です。

副室長
副室長

「めんどくせーなー。アルバイトの面接時に出す履歴書みたいなもんでしょ?」みたいな感じで軽めに捉えている受験者の方がもしいらっしゃる場合は、今すぐ考えを改めてください。

ということで、このページでは面接カードを作る際の注意点や重要ポイントについて説明いたします。

面接カードは概ねA4用紙1枚程度の分量です。地方上級ではA3ヨコ版のサイズも多く、記入事項はかなり多い印象があります。

面接カードに記入する内容は、氏名や年齢、住所、最終学歴など基礎情報の他、代表的な項目は以下のとおりです。

面接カードの主な記入項目
  • 学生時代に打ち込んだこと
  • 学生生活で印象深かったこと
  • 学業以外で力を注いだこと
  • 卒業論文のテーマ
  • サークル・クラブ活動
  • 得意科目・不得意科目
  • 最近の関心事
  • 長所・短所
  • 趣味・余暇の過ごし方
  • 英語等の語学力・成績
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 併願先

一般的な履歴書に比べ項目が多いので、各項目の要点を端的にまとめて記載する必要があります。これらの項目は面接本番での質問内容となり得るものばかりであり、記載スペースが大きめの項目は特に、内容を練ることがそのまま面接対策になるでしょう。

面接カードは見た目が重要

面接カードは、内容では受験生間であまり差がつかないようで、評価の7割が見た目といわれています。

内容は半分以下の3割ということですが、限られた時間で何十、何百という面接カードを読まなければならない面接官や人事担当者の気持ちを考えれば、これは納得できます。

特別な経歴を持つ人を除けば、受験者がアピールしようとしていることは似たり寄ったりですから、やはり「パッと見」が一番印象に残るということです。

面接と同じく、書類についても、視覚的要素というのが評価する側に与える印象として非常に大きな位置を占めることがわかります。

では続いて、面接カードを作成する上での体裁の面で最低限注意すべきポイントについて、いくつか説明したいと思います。

写真は適切か

面接カードに写真を貼る欄がある場合の話ですが、写真は当然スーツ姿でないとダメ。私服とかだと常識を疑われます。

髪型や表情も重要。ボサボサの髪型や茶髪は明らかにマイナスポイント。表情もどんよりと暗い表情は絶対ダメです。「コイツ、冴えねーな」と思われたら大きな痛手です。

また、少し微笑む程度であれば好印象ですが、怪しい笑顔や、笑い過ぎNGです。無理に笑顔で撮る必要もありませんので、自然で若者らしい活気ある表情がベストでしょう。目つきが特に大事ですね。

貼り方も見られるので、枠からズレないように丁寧に貼るように。雑に貼り付けていると「コイツはたぶん雑な性格なんだろうなぁ」などと、たとえそうでなくても面接官にマイナスな印象を抱かせる可能性があるので、注意が必要です。

字が丁寧か

字を書くのが苦手な人は数多くいると思います。そう、私もです。だから必ずしも上手な字である必要はないのですが、ヘタならヘタなりに丁寧に書かなければいけません。

フニャフニャの字や明らかに走り書きと思われるような字を書いたら、それだけで「コイツ、やる気あんのか?」と思われてしまいます。

逆に「コイツは字が下手だなぁ。でも、精一杯丁寧に書くよう努力している様子が伺えるな」と思われる面接カードであれば、マイナスポイントにはなりません。

また、受験者の面接カードは、採用に関わる人たち全員が閲覧できるように、基本的には提出先で何部もコピーされるので、コピーされてもきちんと読めるように字は濃く書く必要があります。普段から筆圧が小さい人は、そのことを意識してしっかり濃く書くよう心掛けてください。

なお、特に指定が無い限り面接カードは黒のボールペンで書くのが一般的です。鉛筆など簡単に消せるような筆記用具を使うのは非常識なので注意。したがって、「近くに黒のボールペンが無いから緑のボールペンで書こう」だとか、「間違えたときのために鉛筆で書こう」など、安直に筆記用具を選ぶのは絶対やめるようにしましょう。

誤字・脱字がないか

基本ですよね。文章を作る上では良くあることで、当サイトの記事についても、おそらく私が気付いていないところで誤字脱字が平気で存在していると確信しています

ただ何度も言うようですが、面接カードは採用に係る超重要書類であり、評価されるわけです。そのような書類で誤字や脱字などの単純ミスがゴロゴロあるようでは、当然、面接官の心象は悪くなります。「この人は漢字が苦手なんだなぁ」で済めばいいですが、「きちんとチェックもしてないのか。いい加減なヤツだな」と思われてしまうわけです。おもいっきりマイナスポイントです。

だから面接カード記入時に使う漢字で、あやふやな漢字があるのであれば、面倒くさがらずにきちんと辞書なりで確認して、絶対に誤字・脱字は無いように注意しましょう。他人に見てもらうのもいいと思います。

副室長
副室長

公文書を毎日のように作成しなければいけない公務員にとって、文書事務能力は基本中の基本ですから、文章作成能力の他にこういう基礎的事項もチェックの対象になります。

レイアウトは良いか。空欄は無いか。

各項目の記入欄はあらかじめ決められているわけですが、文字や行のたてよこが揃っていなかったり、やたらと上に寄っていたり左右に寄っていたりと、レイアウトが狂っている場合も良くありません。

また、記入欄の大きさに対して文字量が少な過ぎて空欄があったり、分量が多過ぎてはみ出していたりするのもマイナスポイント。記入欄は最低8割以上埋めるようにしましょう。決められたスペースにバランス良く過不足なく情報を書き込むことが重要です。

こういうところでも、「決められた条件下で求められている仕事を適切にこなせるかどうか」、について見られます。

用紙が汚くないか

シワだらけだとかわけのわからん染みが付いているとか、こういうのはイメージ最悪です。用紙が汚いと、面接カードに書いている内容がいかに素晴らしくても、下手をすればまともに読んでくれさえしないでしょう。

常識が無い、最低限の仕事もできない、丁寧な作業ができない、など、面接官に与えるイメージは悪いことしかないので、くれぐれも面接カードは綺麗に扱うようにしてください。

内容面の注意点は

面接カードは内容では受験者間であまり差がつかず、評価の占める割合も3割程度ということは既に申し上げましたが、体裁さえよければ内容は適当でいいというわけではありません。

むしろ、キラリと光る内容で面接官を引き付けることができれば、他の受験者に差を付ける大きなアドバンテージを得ることができるでしょう。

特に、人物試験の配点が高い地方上級では、そもそも記載項目が多い上に記載欄のスペースが大きい様式で書かなければならない場合も多く、内容面をしっかり練ってから記入する必要があります。

では、面接カードの内容面の注意点について見ていきます。

嘘は書かない

これは大前提ですが、嘘を書いてはいけません。何故なら、バレたときのリスクが大きすぎるからです。いや、面接カードを見られた時点ではバレないでしょうが、実際の面接試験の際にバレる恐れが大きいのです。

民間企業にしろ公務員にしろ、人事に携わる人間には、基本的に組織の中でも優秀な人材が選ばれます。採用に関わる人間ならなおさらです。

考えてみれば解ると思いますが、優秀な人材を選び抜く能力に欠ける人間を、果たして採用担当に配置するでしょうか。 組織において評価の低い職員に、組織にとって超重要な「採用」という職務を任せられるでしょうか。

組織の未来を担う人間を採用するという極めて重要な任務を任せられるわけですから、当然、組織に求められる人材を選び抜くにふさわしい職員が、面接官として選ばれているのです。だから普通に考えて、受験者の皆さんより、面接官の方が1枚も2枚も上手(うわて)なのです。 (中には例外もあります。)

さらに採用担当者は、採用担当業務に就くにあたって職場で研修を受けているので、嘘やハッタリを見抜くテクニックについてもそれなりのノウハウを持っていると考えておくべきです。

面接本番で、面接カードの内容と少しでも矛盾する点があれば、タチの悪い面接官は内心ほくそ笑みながらサディスティックなほどそこをガンガン突いて来ます。

面接カードや話の内容にたとえ矛盾点が見つからなくても、声色や表情、目の動きから「怪しいな」と気付いて、ボロが出るまで攻撃してくる勘の鋭い恐ろしい面接官も存在します。そして、嘘がバレてしまえばそこでジ・エンドです。

だから、まずバレない程度に事実を多少誇張するぐらいなら問題ないとは思いますが、面接カードには決して嘘やハッタリは書かないようにしましょう

嘘を突き通すためにつじつま合わせを考えるよりも、正直な内容を掘り下げる作業の方が労力は少なく済むと思います。

なお、「それでも私なら、面接官を騙すことができる!」と自信のある生粋のペテン師の方は、どうぞご自由に挑んでいただければと思います。もしかすると、面接官を騙し通すことに成功し、圧倒的な評価を得て合格できるかもしれません。

ただ、合格して採用されてから、まずい立場に置かれるリスクは否定できませんので、自己責任でよろしくお願いします。

エピソードで書く

面接カードの代表的な記入項目の中で、特に力を注いで記入すべき重要項目は、学生時代に打ち込んだこと、学生生活で印象深かったこと、学業以外で力を注いだこと、志望動機、自己PR。これらは比較的記入欄のスペースも広く、「何をどのように書けばいいんだ」と受験者を悩ませる項目です。

単刀直入に言うと、これらは「具体的エピソードを混ぜて」書くことがポイントです。

まず、記入欄の大きさにもよりますが、「学生時代に打ち込んだこと」「学生生活で印象深かったこと」「学業以外で力を注いだこと」などについて、これらは軽く1・2行程度事実を書くだけでは評価を得ることはできません。むしろ熱意が無いものとみなされ大きなマイナスです。

具体的エピソードを交えつつ事実を書き、そしてその経験から何を得たか、自分はどのように成長できたか、まで書く必要があります。

なおここで使うエピソードは、独りだけで何かを達成したとかではなく、誰かと力を合わせて達成したとか、チームワーク・協調性をアピールできるエピソードが良い評価につながります。

継続的に一つのことをやり通した等のエピソードも、粘り強さや継続力という点で評価が高いでしょう。

次に「志望動機」や「自己PR」ですが、これらは特に注意が必要です。面接カードに限らず、面接試験全般において面接官や人事担当者から必ずといっていいほど聞かれ、突っ込まれる重要項目であり、受験生を最も悩ませる項目でもあります。

面接対策はここから始まるといっても過言ではありません。 これらも「国民のために働きたいと思ったから」だとか「私の売りは忍耐力です。」だとか淡白に書いただけでは全く評価されません。「あっそ」で終わります。

かといって、具体的根拠無しに自分は粘り強いとか積極的だとか中身スカスカの美辞麗句を記入欄いっぱいに並べたところで、面接官の心に訴えることはできないし、面接官は信用してくれません。

「私は何事にも積極的に取り組み、かつ責任感もあり、任された仕事は最後まで絶対にやり通す自信があります。また普段からよく友人に頼られることから、面倒見がよくリーダーシップもあります。」とか書いたところで、「で、根拠は?」と軽く流されるのが落ちです。

特にこの例だと、具体的でないのはもちろん、「積極的」や「責任感」や「リーダーシップ」だとか、それらしい言葉をそのまま使ってしまっている上に、いろいろアピールし過ぎていて信憑性が低くなり、ほとんど評価は得られません。

よって、志望動機や自己PRについても、ある程度アピールポイントを絞って、必ず具体的なエピソードを交えて書くよう心がける必要があります。

国民・都道府県民・市民のために働きたいと思ったのであれば、何がきっかけでそう思ったのか。また忍耐力をアピールしたいのであれば、どのようなエピソードでその忍耐力を発揮し、どのような結果・教訓を得たか。

面接本番では、その経験や教訓を、志望官公庁でどのように生かせるのかを語ることができれば、高い評価を得ることができるでしょう。

誰も経験したことのないような珍しいエピソードである必要は無いので、面接官の気を引くような、リアリティがあって個性を感じるような、自分だけの志望動機、自己PRを考えましょう。

当然、これらを捻り出すには、十分に自己分析がなされている必要があるし、志望官公庁がどのような業務を行い、どのような政策を実施しているかを入念に研究しておく必要があります。

詳しく書き過ぎない

上記重要項目を書く際は「具体的でないとダメ」と主張しましたが、具体的過ぎる、というか、詳しく書き過ぎるのも戦略的には良くありません。

面接本番で、面接官が受験者に対して質問のしようが無いほどに面接カードの内容で話が完結してしまっていては、受験者がその場でアピールする機会を減らしてしまうことになりかねないからです。

何より、面接官も「面接カードに全部書かれちゃってる…何を聞けばいいの」と困ってしまいます。

「この部分をこの程度に留めて書いておけば、おそらく面接官は興味を持って、さらに掘り下げて聞いてくるだろう」といった感じで、面接カード作成時に突っ込まれるであろうポイントを意図的に作るのです。

トラップを仕掛けるということですね。そうすると、面接のストーリーをイメージし易くなるし、本番で自分のペースに持ち込むことが可能となります。 また、まともな面接官はそのトラップを認識した上で、あえて聞いてきてくれます。

面接カードは具体的に、しかし相手に質問させる余地を残すつもりで、わかりやすく簡潔に書くことを心掛けましょう。

副室長
副室長

まぁ、面接カードの記入欄のサイズから考えて、常識的な文字サイズであればそこまで詳細に記述することはそもそも不可能だと思いますが。

内容は覚えておく

当たり前ですが、面接カードに書いた内容は覚えておかなければいけません。本番で面接官に「面接カードには○○って書かれていたけど、それについてもうちょっと詳しく教えてくれるかな」などと質問されて、「へ?いや、そんなこと書きましたっけ(愛想笑)」などと答えようものなら、クーラーなんて必要ないぐらい一気に場は冷え込んでしまいます。

このように、書いたことを覚えていないのは論外として、面接カードに書いた内容と面接本番で回答する内容に整合性がとれていない場合も、窮地に陥ることになります。

そのような悲惨な状況を招くことのないよう、面接カードに書いたことには責任を持って内容を覚えておくことはもちろん、記入事項に関するどんな質問にも答えられるよう体制を整えておくようにしましょう。

またそのためにも、作成した面接カードは提出する前にコピーを取っておくなど、提出後や面接直前に再確認できるよう準備しておくことが必要です。

その他注意点・まとめ

わざわざ説明することでもないかもしれませんが、その他の注意点を補足します。

特に指定がない限り面接カードは黒のボールペン等で書くのが一般的なので、記入時に間違えてしまうと消しゴムで消して修正するようなことはできません。

だから、官庁訪問の訪問カードのように、当日いきなり書かないといけないようなケースは別として、事前提出の場合はいきなり清書せずに、何部か原本のコピーを取って下書きをするようにしましょう。

それでも清書の際に字を間違えてしまうことはあると思いますが、そのときは修正ペンを使わず、定規をあてた二重線で消して修正するように。そして、修正箇所を消した二重線の上に訂正印を押すようにしましょう。

ただ、訂正箇所は1,2個が限度でしょう。それ以上あると、見た目の印象が良くないのはもちろん、「この受験生はミスが多いのかな。」だとか「丁寧な作業が苦手なんだろうな」など、悪いイメージを持たれる恐れが大きいので、可能な限り間違いはしないよう、面接カードはくれぐれも慎重に書くようにしてください。

また、官庁訪問時に提出する訪問カードのように当日書かされる場合は、記入時間は10分から15分程度しか与えてもらえないので、事前に記入項目を想定し、準備しておかなければなりません。

さらに、記入時に下書き等を見ながら書けるとは限らないので、内容を覚えておくのはもちろん、官庁訪問時は常に下書きを携帯して、念のため書く前にザッと確認できるようにしておきましょう。

面接カードの注意事項についてはこんなところですが、面接カードに記入したことはつまり、全て面接試験で質問される可能性のある事柄ということになります。

したがって、繰り返すようですが、面接カードに書いたことに関しては本番で何を聞かれても必ず答えることができるように、面接カードに対応した自分だけの想定問答集を作るなど、入念に準備しておく必要があります。

面接カードは単なる身上書ではなく、自分を表現し、面接官に売り込むための「重要ツール」であり、「作品」です。他人に見られても恥ずかしくないような、それでいて自分自身が十分に納得し、完璧と思えるものを作り上げてください。

そして、自分の面接カードのフォーマットが定まったら、提出前に可能な限り自分以外の第三者の目で見てもらってください

予備校を利用されている場合は、もちろん面接カードについて指導を仰ぐ機会を得られると思いますが、そうでない場合も、家族や友人、大学生なら教授や先輩など、自分をある程度知っている方に確認してもらい、指摘してもらうことで、より完成度の高い面接カードに仕上げることができるでしょう。

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