政治学・行政学・社会学

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主事
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科目概要 …暗記が苦手な人には苦痛

さて、政治学、行政学、社会学の行政系3科目は出題傾向が似ており重複部分も多く、学習法がほとんど同じなのでまとめて紹介しましょう。

この3科目は暗記科目です。とにかくどんな学者がどんな学説を唱えたかだとか、各国の政治制度や行政機構がどうとか、学者の名前やら理論やらを山ほど覚える必要があるため、暗記が苦手な人には極めて苦痛です。特に社会学は学者名と学説のオンパレード。カタカナばっかりです。

しかし、これら3科目は国家一般職専門試験の選択科目であり(各5問)、政治学と行政学に至っては地方上級専門試験で各2問出題される上に、教養試験で出題される政治・経済等の社会科学対策に強く影響する科目です。よって、いかに暗記が苦手な受験生であっても逃げることは得策ではありません。

特に特別区Ⅰ類を受験する人は必ず学習すること。特別区Ⅰ類では選択性とはいえ行政系科目だけで15問出題される(政治学、行政学、社会学それぞれ5問ずつ)上に、設問内容も比較的簡単なので、是非得点源にすべきです。

一方、国家一般職の専門試験で出題されるこれら行政系科目は、年によって難易度のバラツキが大きく、安定して得点できる科目だとは言えないため、メイン科目にするのは危険。それでも、得点可能性を広げるという意味で、本番で選択できる程度には学習しておく必要があります。

お勧め参考書

公務員試験 行政5科目まるごとパスワード neo2(実務教育出版)

通称まるパス。本書は政治学・行政学・社会政策・社会学・国際関係の5科目の頻出用語集であり、 頻出用語が「よく出る」「出ている」「出るかも」の3段階に分類して解説されています。薄くてコンパクトであるため持ち運びし易く、初学者の導入本としても試験直前期の要点チェック本としても使える良書です。

用語の説明も簡潔ですが必要十分。「行政系科目はまるパスから」と言われるほどに、公務員試験受験生の間でも有名かつ人気の一冊となっております。

5科目まるごとなのに200ページ足らずで、各科目について読む時は数時間で一気に読み通し、それを何回も繰り返すというのが本書の正しい使い方です。行政系科目はほとんど暗記ですから、何度も読んで覚え込む作業が大切なのです。

しかし本書はあくまで参考書(用語集)ですから、専門試験でしっかり得点するには、本書を読んだ後に必ず過去問集をやり込む必要があります。というか、当然過去問集がメインです。問題を解きながら暗記するという方が圧倒的に効率的で、スムーズに記憶することができます。

なお、本書の姉妹本として、「公務員試験 行政5科目まるごとインストール」(通称まるイン)という書籍があります。まるパスの問題演習版となっており、用語の確認のほかに未知の問題に出会ったときの選択肢を切るためのテクニックが紹介されています。

知識の確認と解法の理解をてっとり早く行うには良い本だとは思いますが、まるインで紹介されているテクニック等は過去問演習をやれば自然に身に付いてくるので、無理に使う必要はありません。

学習法 …キーワード暗記だけでは危険。出題傾向をつかむ

3科目ともほぼ同じ学習方針でクリアできます。まるパスを1日又は最低でも3日以内に一気に読んで、新スーパー過去問ゼミに移行。スー過去を一通り終えたら、またまるパスを通読。そして再びスー過去で演習。これを3回ぐらい繰り返せば国家一般職で選択できるレベルには到達できるかと思います。途中で気分転換にまるインを読むのもアリです。 

また、行政系科目は時事的要素も強いため、過去問演習のみでは最新の話題が出題されたときに対応できない恐れがあるので、時事対策は絶対に怠らないように。時事対策を別途きちんとすれば、専門試験対策としてはこれで十分です。

時間帯効果の面でも費用対効果の面でも行政系科目はこの程度がほぼベストであるように思います。国家一般職・地方上級レベルだとこれ以上やるのはオーバーワークです。

過去問集は復習時に役立つレジュメが優れており、かつ体系的な解説が得意とされるスー過去がお勧め。ただ、本サイトは基本的にスー過去推奨派なので、行政系科目に限らず過去問集はスー過去を中心に推していきますが、予備校に通われている方などで既に他の過去問集を利用している受験生やどうしてもスー過去が自分に合わないだとか言う人は、特にスー過去にこだわる必要はないかと思います。

受験生の間で評価が高く、かつ自分に合っていると感じる問題集であれば、どれを使ってもそれほど結果に影響しません。問題集の質は確かにものすごく重要ですが、最終的に結果を左右するのは、いかに1冊の問題集を完璧にやり込んだかどうかです。

また行政系3科目の過去問を解く際には、ポイントとなる単語等はどんどん過去問集に書き込んでください。間違った設問は間違っている部分をチェック、あるいは正しく直すなどして、手を動かしながら過去問集を潰して暗記して行きましょう。

この「過去問集にいろいろと書き込む」という作業は受験生の間では賛否両論ですが、何度も言うように、行政系科目は解くよりも覚える作業が非常に多い科目です。1周目は設問と解答解説を照らし合わせ、「設問のどこの部分が何故間違っているのか」を頭で考えながら手を動かして書き込むという作業が、暗記する上で非常に有効です。

また、書き込みながらですから1周目は時間がかかりますが、2周目以降は1周目よりもずっと早いペースで復習することが可能になり、暗記作業がはかどります。

後でもう一度問題集として使いたいだとか、どうしても問題集への書き込みに抵抗がある受験生はこの学習法を用いる必要はありませんが、最初は赤ペンで書き込んでおいて、復習時には書き込んだ部分を赤いフィルムシートなどで隠しながら勉強するなど、自分がやりやすいように柔軟に勉強を進めると良いかと思います。

なお、ここでは取り上げていない社会政策の科目については、地方上級等で2,3問出題されますが、設問は比較的簡単なものが多く、時事対策でカバーできることもあるので、時間が無ければ特別に対策する必要はありません。まるパスで他の行政系科目と一緒に読んでおいて、あとは模試の復習や、過去問500などで全科目通して本試験対策する際に、ついでに学習しておく程度でクリアできるでしょう。

攻略ポイント

「まるパス」と「スー過去」でとにかく暗記

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