地方上級の行政職公務員として採用されるということ

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tocho せぽちゃんねる
主事
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こんにちは。太平洋側の大雨による被害が心配です・・・本当にこの時期は、毎年気が重くなりますね。

さて、先週、一部の自治体を除き、全国各地で地方上級公務員試験の第1次試験が実施されました。

ちなみに、トップ画像に用いた都庁の採用試験日程は、1類Aが7月19日1類Bが7月26日となっております。

わたくしファーバーは、CEPO☆公務員試験対策室メンバーでありながら、一応県職員なので、県庁の行政職の仕事とはどんなものなのか、受験者の方が2次試験を控えるこのタイミングで、少しお話をしてみたいと思います。

県職員の仕事はとても幅広いです。っつーか、広すぎます。個人的には、いろいろやり過ぎだと思います。「この仕事、行政がする必要あるか!?」と思うことも結構あります。

なんでもかんでも行政に任せるのではなく、いわゆる自助・公助・共助でいう「自助」の部分をもっと増やして、地域の自活能力を高めるべきというのがボクの考え方なので。

なお、単にボクが仕事嫌いだという事実はここではスルーしていただきたい。

さて、都道府県庁や政令指定都市(以下、県庁等)の一般事務や一般行政といわれる職種の仕事の分野は、秘書、広報、政策、防災、総務、企画、国際、環境、文化、福祉、保健、商工、産業、観光、労働、農林、水産、土木、都市、会計、議会、人事委員会等各種委員会、さらには教育と、ホントに多岐にわたります。

省庁派遣や民間派遣、海外派遣もあります。

だから、「ワタシは福祉に関係する勉強を一生懸命してきた。だから福祉行政の業務をしたいし、他の分野には興味がないよ!」などというスタンスで県庁等に入ると、後悔します。

採用後、どこに配属されるのか、マジで見当がつきません

採用試験に合格すると、どの県庁等でも採用までにまず、人事と意向面談的な機会があるので、その際に配属希望先を聞かれることでしょう。

その機会には素直に興味のある、行きたい部署を伝えればいいですが、その通りになる可能性の方が低いです。

最終合格順位も、あまり配属先等には関係ないと考えておいたほうがよいでしょう。学生時の専攻や、社会人経験があればその分野など、そういう要素の方が影響あるように思います。

ちなみにボクは、試験合格後の意向面談の際にどこに配属されたいかを聞かれて、「こだわりはありません。どこでもがんばります。」と伝えた記憶があります。

今思えば、なんて立派な回答だ!と我ながら感心するものですが、当時何故そう答えたかというと、ぶっちゃけ県庁の仕事がどんなものなのかよく知らなかったからです。

「志望先とか聞かれても、そんなのよくわかんないよ。(クスッ)」っていう、はっきり言って動機としては最低レベルのダメな例です。

最近の受験生のみなさんは人物試験対策をきちんとされているケースが多いと思うので、ボクみたいに社会を舐めた感じで入庁に臨むことはあまりないとは思いますが、少なくとも「自分が行政職員としてどんなことをしたいのか」を明確にしておく必要はあります。

それでいて、自分の志望とは違う部署に配属されても、腐らずにがんばるという姿勢が最も重要だと思います。

入庁後に、自分の希望配属先とは縁の遠い部署に配属され、力を発揮できず、自分の希望する分野に従事させてもらえなかった事実に憤りを覚え、ふて腐れた職員を見たことがあります。

気持ちはわかりますが、このケースはあらゆる点で自分に責任があります。

行政事務の職種で採用された以上、どんな仕事でもしなければならないという覚悟がないと、こういうことになります。

ある特定の分野に限って仕事をしたいのであれば、自治体なら専門職で受験するか、そもそも地方自治体を志望すべきではありません。見通しの甘さがこういった悲惨なケースを招くのです。

ボクはむしろ、希望所属に配属されたらされたで、ちょっとしんどいですね。

自分の希望する所属に配属されたら、嬉しいかもしれません。ただし、希望通りにいった場合のリスクは案外見落としがちです。

自分で希望した所属に配属された裏には、人事から「希望する所属に配属した以上は、しっかり力を発揮してもらうぞ。」という「言い訳すんな」的なメッセージを込められているんです。

これは、ボクとしてはプレッシャーです。「希望して行ったのに、この程度かね?」って感じで評価されると思うと、すごく嫌です。

「さすが希望しただけのことはある!」と評価される前提を考えないところがボクのチキンハートぶりを如実に語っているわけですが、要するにボクは「自分はこの所属に希望して来たわけじゃない。でも、任された以上は、しっかりやりますよ?」ぐらいの、何故かやや上から目線ぐらいの気持ちで仕事がしたいタイプですね。

このスタンスは気楽にいられるのでオススメです。いろいろな分野の仕事を経験して、その中で自分の適性を見極めていく、といったスタンスですね。

そもそも社会というのは、思い通りにならないことの方が多いもんだし・・・といった、自分を無理矢理納得させる感じで。

えー、具体的な仕事の話をするつもりが、「行政事務職員として採用される際の気持ちの持ちよう」的な話になっちゃいました。ごめんなさい。

県庁等の第1次試験合格発表は来週ぐらいでしょうか。ドキドキしますね。

そして明日は、国のキャリア官僚の入り口、国家総合職採用試験(大卒程度)の第1次試験が、例年より約2カ月遅れの日程で実施されます。

国家公務員と地方公務員を併願志望される方は多いと思います。まさに公務員試験シーズン真っただ中、受験生のみなさんは踏ん張りどころですね。

国家公務員と地方公務員では、仕事の役割や業務の内容がそれぞれで大きく異なるのはもはや説明不要だと思いますが、国家公務員の場合は事務職といっても、総合職か一般職か専門職か、本省か地方機関か、どの府省庁を選ぶか、など、選択肢にかなり幅がある分、地方公務員の行政職を志望するよりもいろいろと頭を悩ませると思います。

また別の機会に、県庁における様々な部署の仕事の具体的な話をできればなぁと思いますので、よろしくお願いします。

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