今年(令和2年)の3月に満を持して開設されたせぽちゃんねる。まともな記事が1回も投稿されないまま約1カ月が過ぎましたが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
あまりに更新しないと、皆様の脳内からこの「せぽちゃんねる」の存在が消えてしまうかと心配になってきましたので、急遽、投稿を決意した次第であります。
大丈夫、心配いりませんよ室長。
当サイトにおけるせぽちゃんねるというコンテンツの認知度は、1995年に任天堂から発売された伝説の3Dゲーム機、「バーチャルボーイ」に匹敵するぐらい低いですから。
副長、それはさすがに全世界累計出荷台数77万台を誇るバーチャルボーイに失礼じゃないですか?
バーチャルボーイに比べたらこのサイトの認知度なんて近似値でゼロですから。
まぁ確かに、プレイステーションやセガサターンが話題をさらっていた当時に、赤黒モノトーンのゲーム画面が特徴のバーチャルボーイの発売CMを見た時は、「これ、売れないんじゃないかな」と思ったのは事実ですが。
コアなゲームファンの間では結構有名なんだぞ。それに、販売実績は実は黒字だからな。さすが天下の任天堂だよね。
まぁ、VB(バーチャルボーイ)の話はもう終わりにしようよ。たぶん誰も興味ないよ。
そろそろ本題に入ります。
全国・全世界がコロナ禍で震撼しているこの時期ですが、敢えてそれと全然関係ない呑気な話題を扱いたいと思います。
今回は、現役県庁職員であるファーバー主事に、インタビュー形式で「公務員になってみて、よかったことは?」について質問したいと思います。
室長、ファーバー主事、よろしくお願いします。
私がインタビュアーを担当するわけね。
では、ファーバー君、公務員になってよかったなぁ、と思ったことはあるかな?
公務員試験対策室に来訪される方々は、基本的に公務員を目指している受験生が大半だと思うので、なるべく希望に満ちた回答をよろしく。
地方公務員上級試験に合格して現在、採用されてから十数年が経過したところですが、挙げるとするなら、「有給休暇を取りやすい」という点がひとつですね。
入庁してから3年ぐらい経過した頃は、年に10日以上取得していた記憶があります。
それって多いのかな?月に1回程度のペースで有給休暇を取得しているってことだよね?
まぁ、週休日である土日が基本的に休みですからね。それに、夏季には、年次有給休暇とは別に夏季休暇という特別休暇が3日間与えられて、それはほぼ消化しますから、年間でいうと15日間ぐらいは有給休暇を取得していることになります。
一般的な民間企業に比べたら、有給休暇の取得率は高いように感じるね。
まぁ、月に20日は休みたい私のような人間からすれば、全然少ないけどな。
あなたは貴族ですか?
地方公務員の場合、年次有給休暇は、入庁年度に15日間付与されるのが一般的で、2年目以降は1月に新たに20日間付与されます。
1月~12月の間で年次有給休暇を消化し、使い切らなかった場合は、最大で20日間を翌年に繰り越すことができるというルールがありますので、年のはじめの1月1日に最大で40日間の年次有給休暇が付与されることになります。
年次有給休暇の消滅時効は2年という考え方だね。付与されてから2年間は、有給休暇の取得を請求できる権利があるという労働基準法の規定に基づくルールです。
公務員に限らず、民間企業でも最大で40日間付与されることになります。
法律の話とかはちょっとめんどくせーからどうでもいいけど、有給休暇が年に40日もあるってことは、1か月間に3日使うペースでも、まだ4日余るってこと?
そういうことですね。
ただ、いかに休暇が取りやすい雰囲気にある公務員とはいえ、年に40日間使い切る職員はほとんどいません。体調不良の職員などを除くと、多くてもせいぜい20日間ですかね。
ボクは入庁から今まで、初年度を除けば、次年度へ繰り越した年休日数が20日間を下回ったことはないですね。
ふーん。ファーバー主事は意外と真面目なんだね。まぁ、年に40日間も使ったらちょっと、空気読んでないと思われるような気がするよね。
公務員が有給休暇を取得しやすいのは何でなの?
なんというか、上司が普通に有給休暇を取るんで、部下の我々も取りやすいんでしょうかね。
人事担当部署からも「可能な限り有給休暇を取るように」といった働きかけが毎年必ずありますから。
組織全体に、そういう意識が浸透しているんだと思います。
ただ、休暇をほとんど取得しない上司がいる職場や、純粋に業務量が多い部署など、取りたくても有給休暇を取得しにくい所属があるのも事実です。
働き方改革が叫ばれる昨今、それを推進する立場である公務員は当然、ワーク・ライフ・バランスを意識した服務管理や制度設計が要求されます。
公務員の場合は、労働基準法のほかに、国家公務員法や地方公務員法に基づく就業規則などで休暇等のルールが設けられていますが、法令順守の意識が強いのも、休暇取得を促す公務員の特徴と言えるでしょう。
そういう意味で、全国の企業の手本となるべき、国から監視される立場にある大企業のような優良企業は、有給休暇の取得について寛容な例が多いみたいですね。
今や法令遵守は会社の評価を決める重要な要素の一つですから。
あと、公務員の人事経験者なら解ると思いますが、休暇制度の運用状況については、総務省自治行政局公務員部に常に監視されてますから。
組織の平均年休取得日数が低いと、ネチネチと指導されるんですよ。
行政事務職の公務員の場合は特に、業務の専門性が比較的薄いというのも、職員が休暇を取得しやすい要因に挙げられるかもしれません。
担当が休んでも、職場の周りの人間がある程度対応できるレベルの業務である場合が多いように思います。
「稟議制」という、組織における情報の共有化を助ける要素も、公務員の職制の特徴ですから。
もちろんこれも、職種や所属の所掌によって程度の差やばらつきはありますが。
あー・・・な。
なんかまぁ、難しい話になってきてつまんないからそろそろ終わりにしたいと思うんだけど、要するに公務員は休みが取りやすいってことね。
いや、これは魅力的な話でいいね。公務員を目指す人からすると希望が持てる要素だよ。
ちなみに、ここ数年やたらと忙しいアピールするファーバーは、去年は年休を何日間取得したの?
3日ぐらいですかね。
あれ?何ソレ。全然休んでなくない?
ここ10年間ぐらいで3回ほど人事異動して、3つの所属を経験しましたが、直近5年間の平均年休取得日数は3日ぐらいですかね。
それはちょっと少ないね。全国的に見ても、都道府県の知事部局の職員は、平均で年に10日間ぐらいは取得しているようだから。
もちろん、育児休業や休職、特別休暇などの、年休以外の休暇・休業を除いた日数でね。
たまたま忙しいめの所属が続いていますね。
前の所属はイベント系の業務が多くて、土日出勤が多かったことに比べると、今はきちんと土日は休めていますし、まぁ、この程度の休暇日数でも特に困ってません。
今年はもうちょっと休みたいと思ってますけど、職位が上がってきて、業務の質が濃くなってくると、休みにくく感じるのも事実ですね。
いや、ちょっと・・受験生の希望に水を差すのやめてくれる?
ファーバーの仕事の要領が悪いから休めてないって部分もあるんじゃないの?
それも否定できません。
ただ、少なくともボクが働く県庁の、中でも本庁の所属は、どこも決して仕事が暇な印象はないですね。
例えば今なら、全国で新型コロナウイルスの感染が話題になっているわけですが、福祉関係部局、健康保健部局なんかはとてつもなく忙しい状況にあります。
厚生労働省が次々に打ち出すコロナ対策関連施策の影響をモロに受ける部署だからね。
県民・市民のコロナウイルスに関する電話相談に対応するため、職員による交代制の24時間体制を敷いている自治体もあるようですからね。
コロナ禍による国内経済へのダメージは計り知れません。
政府の動きと連動して、厚生労働省をはじめ関係省庁は、様々な緊急経済対策を立て続けに打ち出しています。
マスクや消毒液の現物給付のほか、各種補助金事業がいくつも実施されるので、都道府県庁や各市町村はその対応にてんてこ舞いなのが実情です。
ちょっと・・・冒頭でバーチャルボーイの話に始まり、コロナ禍と全然関係ない話題を取り扱うとか言ってたくせに、結局コロナウイルスの、なんか重い感じの投稿になってきたじゃないか。
何だか雲行きが怪しくなってきたから、このへんでお開きにしたいと思います。
あ、県庁が、休暇が取りやすい風通しの良い職場だというのは本当ですからね。
もっと楽しい話や、その逆の話題も豊富にあるので、今後折を見て紹介していきたいと思います。
今回みたいな会議形式でない、記事形式のものも無軌道に投稿される予定らしいので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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