参考書の選び方~6つの鉄則

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参考書選び 参考書・問題集選び
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①講義調である

「講義調参考書」とは、予備校の講義をそのまま活字にしたスタイルの参考書のことを指し、科目の概要や問題の解法等を話し言葉で解説した本です。この手の本は大学受験用参考書に多い傾向がありますが、公務員試験用にも多数の講義調参考書が予備校等各社から出版されています。

講義調参考書は学習初期に使う「導入本」の位置づけにあるものがほとんどであり、なるべく読み手に疑問を抱かせないようにすることを目的としているので、著者が必要と感じたら多少冗長になっても基本事項にいちいち戻って説明し直したりと、とにかく「丁寧さ」が特徴です。

教科書のような文体が固い基本書は読んでいて苦痛を覚えますが、文体が話し言葉で馴染みやすい講義調参考書は、まるで実際の講義を聴いているような感覚で読めるため、理解が進むし読んでいてあまり飽きがこないというメリットがあります。

公務員試験の学習初期は、まずは各科目の概要を短期間で把握することが重要なので、話し言葉で解りやすく通読しやすい講義調参考書というものは、問題演習だけでは理解しにくい科目の学習導入本としては非常に有用です。

一方で、「中身がどうしても文字ばかりになってしまうため、復習の際に読みたい内容を探すのに苦労する」といった点や、「著者のカラーが出過ぎる傾向が強いため、読み手によって好みが分かれる」等のデメリットも存在します。

よって、買うときはできるだけ中身を確認してからにして、使う場合もあくまで学習導入時や知識補充用として使うなど、講義調参考書の特徴を踏まえつつ有効活用しましょう。

②分厚すぎない

公務員試験勉強で使う参考書の要素として、これはとても重要です。

何度も言うように、公務員試験勉強の学習の中心は過去問演習です。科目によっては導入本を挟まず、いきなりレジュメ付き過去問集から始めて全然問題ありませんし、いきなり過去問演習から入るのが難しい科目にあっては、「解りやすい参考書でザッと科目の全体像を掴む→過去問演習」というスタイルが基本です。

つまり、参考書は原則として問題演習前にその科目の概略を掴むことを主目的としているため、必要以上に情報量が詰まった参考書を使う必要は無いし、メインである問題集に早く取り掛かるためにも、参考書を読むのに時間がかかってしまうのは極力避けたいところなのです。

何より、本が分厚いと学習に手をつける前に気が滅入ってしまい、独学受験者の場合は特に重要である「学習初期」につまずく恐れがあります。その程度でつまずいてしまうような意志の弱さは問題ではありますが、負担は少ないに越したことはありません。

参考書を選ぶ際は、無理に分厚い本にせず、数日間で一気に通読できる程度の厚さの参考書を選びましょう。

③見やすい

参考書に限らず、学習本の基本です。文章の構成であったり図表のレイアウトであったり、見やすさ読みやすさは解りやすさに直結します。

もちろん、見た目だけで内容が伴っていなければダメですし、見にくくても良い本はありますが、綺麗だとその参考書を使って勉強するモチベーションが上がります。

些細なことのようですが、本の見やすさは気持ちよく勉強する上で重要な要素の一つです。

④索引が付いている

巻末等に索引が付いていると、参考書を読み終わってからも辞書代わりに使えるし、復習時にも役立ちます。

問題演習中には必ず用語の意味や定義を再確認したくなることがあるので、索引が付いている参考書は重宝します。

⑤確認問題が付いている

メインは問題集を使っての学習ですから、参考書に確認問題が付いていることは必須条件ではありませんが、理解度を確認しながら読み進めることができるという点で、これも参考書選びにおいて見逃せない要素です。

また、講義調参考書でも読んでいるだけでは飽きてくることがあるので、アクセントという意味でも確認問題は無いよりは有る方が良いでしょう。

⑥合格者の評価が高い

実際にその本を使って成功した人の評価は参考になります。Amazonのレビューなど、ネット通販サイトの評価はそれなりに信用できます。(件数にもよりますが)

複数の合格者に評価の高い参考書を使えば、まず大きな失敗はないと思います。ただ、学習本には人によって合う・合わないがあるので、本サイトのレビューも含めて、周りの人の評価はあくまで「参考」に、最後は自分で実際に確かめて、インスピレーションを感じたものを選ぶようにしましょう。

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